動詞を動詞以外の品詞として→準動詞
動詞は「動詞」と決まっています。なのに「どの品詞(名詞、形容詞、副詞など)でもなんでもかんでも他の品詞で使える!」ということになってしまうと、ルール(文法)がぐだぐだになってしまう。そして意思の疎通が成り立たなくなってしますことはわかりますよね。
ということで、「動詞を動詞「以外の」品詞で使う際は、toをつけてくださいね。そうすれば動詞を動詞以外の品詞として使ってもいいですよ。他の品詞で使われているとわかりますから」というルールがto不定詞(とぅーふていし)と呼ばれているもの。動詞にtoをつけたら動詞以外の品詞で...という話。
不定詞、準動詞がわからない人はこちら
それに対して、「原形不定詞」。
先ほどまでの話と考えると、おかしくないですか。
原形ということは、もとの形ですね。もとのかたちなのに、他の品詞で?
ここがややこしいポイントで、不定詞を理解できていないとまったくわかりません。
逆に、to不定詞はtoつけるだけで、他の品詞にできます。明確ではないですか。
原形不定詞は...
少しずれたところからアプローチします。
例えば
私は(V)あなたに(O1) 掃除すること(←不定詞)を(O2) させる(V)。
「させる」は「使役」なので使役Vのmakeですね。
「使役」→〜させる
I make you〜.
ここまでよいでしょうか。
わたしはさせる。あなたに。〜することを
〜の部分を不定詞で表す。
不定詞と言われるだけで、toをつけてしまう人が非常に多いですね。仕方のないことなんですが。
原形不定詞のルール
I make you to clean.→×
ここで!
原形不定詞の!
ルール!
原形不定詞は!
文の!メインのV(述語)が!!!
※使役系(させる系)、五感系(みる、聞く、感じる系)のときしかつかえません。
逆にいうと、
メインのV(述語)が、使役系(させる系)、五感系(みる、聞く、感じる系)のときは、to不定詞ではなく原形不定詞でないといけない。
My mother make you clean.
このcleanは原形不定詞ってことです。
I saw you play soccer.
私はみた。あなたがサッカーしてるの(原形不定詞)を、という感じです。
なんとなくつかめましたか。
使役動詞
let, have, made
let「させてあげる」
have「してもらう」
made「させる」
くらいの強弱もあわせて。これらが使役の意味で使われると、原形不定詞がついてきます。しっかりと覚えておきましょう。
まとめ
不定詞は結局、動詞を他の品詞で使っているというだけで、その条件がtoならto不定詞(わりと自由に使える)、原形なら原形不定詞(使役、五感Vがないと使えない)というだけですね。