完了という時制

完了という時制は日本語にはない感覚です。

なので、時制(現在、過去、未来)とは独立させて学習すること、教科書に載っていることがおおいです。
そして日本語にはないのですが割りと単純な構造なんです。にもかかわらず、苦手意識を持っていたり理解できていない学生が多いです。

ただ、本質的なところは前講とまったく同じものです。

「理解先行」へ

しかし英語は前回までの「かたち等の暗記ごり押し」から、このような「理解先行」へ移っていきます。その際に差が生まれ始めるんですかね。

初めの「理解」が非常に重要なので、「時制」の振り返りをしつつしっかりと進んでいきましょう。

わからないところがあれば「コメント、お問い合わせ」からどうぞ。

時制とは

・時制とは「現在・過去・未来」と大きく分けられ

☆昨日(yesterday)や明日(tomorrow)といったキーワードに合わせて

日本語→語尾を
英語 →Vの形を合わせていく分野でした。

私は昨日、勉強をします。?

I studied English yesterday.
I will study English tomorrow.

ついでに+しておくと”will”というのは「未来」を表す「助動詞」とよばれるものです。

助動詞は「動詞」と組み合わせ、動詞に☆意味を付け加えていきます。
特徴は「助動詞のあとは動詞の原形(edやing、s、esのつかない形 )になることです。
これは「完了」の次の講義で学習します。

(難)完了という時制について

(私は)すしを食べました。

この文の時制を考えてみましょう。
わかりましたか?

正解は「不明」です。
過去だ!と思った人が大半でしょうし、前講までは「過去」で正答です。

ここに「完了」という時制?がかんでくるからややこしくなります。

(私は)昨日すしを食べました。
→これは間違いなく過去時制です。

すしを食べました。
→これは不明と言いましたが、「完了時制」になることが大半です。

完了時制とは

→「現在・過去・未来」までのある(特定の)時点までの、どこかで終了(完了)した動作Vを示します。

昨日すし食べた。→昨日という「特定の」過去
すし食べた。→「現在までの」どこかで完了した動作

この☆「現在・過去・未来」までのある時点(特定できない)、どこかで終了(完了)した動作というのが日本語にはない感覚、「完了」という時制ですね。

 

単純な話なのですが、入試問題ではけっこう好かれている問題でして、近大公募、センター、摂神追桃の入試問題でよく見かけます。しっかりと理解しておいてください。